2010年6月30日水曜日

海外をバイクで走るには

それにはいくつかの方法があります。まず

・渡った先の国でバイクを借りる

いわゆるレンタルバイク。これが最もスマートな方法だと思います。ショートスパンの海外ツーリングなら一番良い方法でしょう。必要な手続きも最小限で済みます。しかし借りたものは返さなければなりませんし、長期間借りると費用が大変。なので長旅の場合は

・現地でバイクを買う
・日本からバイクを送る

という選択になるでしょう。

僕は自分のバイクを送ることにしました。輸送費を考えると現地で買った方がいい場合もあるでしょうが、国境を越えて旅をする場合、現地でカルネ(通関するための書類)を作成するのがややこしそう(そもそも自国で作成するのでさえ一手間かかる)です。
カルネが必要ない国だけを旅するなら考える価値はあるでしょうが、僕は送ります。やはり自分のバイクは長く乗っているので癖も知っているし、調子の良し悪しも分かるし、メンテナンスもある程度ならできます。そしてやはり自分のバイクで走ってみたいと思うのと、なによりそこは渡らなければならない橋のような気がするからです。

じゃあ自分のバイクで海外を走るにはどうすればいいの?

ということになります。僕もまずはそこから始まりました。去年の秋のことです。本やインターネット、実際に海外ツーリングをした人など。いろいろ調べた結果、僕の選択をざっくり説明すると、

日本から船便でバイクを送る

自分は飛行機で移動

送り先の港でバイクを受け取る

旅スタート

という流れに落ち着きました。

ふーん。まぁそうだろうね。

きっとそういう感想でしょう。僕も実際そうでした。それ自体なにも特別なことはありません。
しかし。
お察しの通り実際そう簡単ではありません。国と国の間には僕なんかでは分からない難しいあれこれがあるわけで、個人がちょっと旅したいからと宛名を書いただけでバイクを他国まで運んでくれるような親切なサービスなどありません。(金に糸目をつけなければそれも可能でしょうが・・・)なのでいろいろクリアしていかなければならないことがあます。そのことについてチェ・ゲバラは著書の中で

「許可証や免許状や証明書類をとるための、つまり旅行したいと思う人間の前に近代国家が設けている一連の障害」

と記しているのを思い出します。国や時代は変われども、僕も同じ橋を通らなければならないようです。とりあえず必要な書類を挙げてみると

パスポート
国際免許
国際ナンバー
カルネ

となります。パスポートはすでに持っているし、国際免許は以前取得したことがあるので勝手がわかります。しかし国際ナンバー、カルネについては未知の領域。まずはそのあたりを調べることから始めました。

わかったことは、国際ナンバーは車両が登録されている管轄の陸運局で発行してもらうということ(嬉しいことに即日発行らしい)。カルネはJAFが受付窓口となっていて発行まで2週間ほどが必要。申請書の他にもどの国をいつ通過するかなどの旅行行程表や、パーツリスト(スペアパーツなどを記載)、パーソナルアイテムリスト(テントや寝袋などの個人装備を記載)などを英文で作成しなければならないということです。

なんだかややこしそうです。他にも船や飛行機の手配、旅行保険や予防接種なども済ませないといけませんし、バイクのメンテナンスもしっかりしたいところ。調べれば調べるほど頭が痛くなってきました。問題が一気に山積みされ、目の前に現れた感じです。頭の中はもやもやとし、どこに向かって歩けばいいかわからないような感覚です。しかし止まっていても前に進みません。とりあえず近くに見える目印に向かって歩いて見ることにしました。

去年の秋のことです。

2010年6月27日日曜日

2006夏 ~ 2008夏

僕は、旅をしていた。

それはバイクでの旅だった。
日本の奥深く、隅から隅へと、文字通り這うような旅だった。
過ごす日々は、珠玉だった。



そもそも僕がバイクで日本をほっつき歩いたのには理由があった。
もちろん「日本一周」という言葉には、それだけで胸ときめくような夢がある。
でも、本当の理由は、世界をバイクでほっつき歩きたいと思ったからだ。


いきなり海外という選択肢もあった。
だけど、心のどこかでこう訴える自分がいた。

おいおい。日本もろくに知らないくせになにが海外かよ。

ごもっともだ。
だから、まず、日本を見て周ることにした。


滑り出しは順風満帆だった。
しかし、予想外のことが僕を待っていた。
世界地図で見ると、小指の爪ほどに思えるちっぽけな日本も、実際に周ってみると思った以上に広く、そして心地よかった。
1年と思った期間は2年に延び、気づけば2周もしていた。

あれからもうすぐ2年。

僕はやっと本当の旅立ちを迎えようとしている。

2010年6月17日木曜日

次なる旅に向けて

歩き旅から帰ってきてひと月半。

浮き沈みを繰り返しつつ、ついにというか、やっとというか、完全に気持ちは次なる旅に向かいました。

次なる旅。


それは海外をバイクで走る、というものです。
というか、大目標は歩く前からこの旅だったのです。

ぶっちゃけてしまえば歩き旅は、海外出発までの間にちょっくら歩いてみっか的な気持ちだったのです。(予想外に反動が大きかったですが…)

なので歩く前から出来ることはぼちぼちと準備をしていました。

まだまだやらなければいけない事はたくさんありますが、とりあえず準備編として今までの作業をいろいろ載せていこうかと思います。

時系列でいったほうが良さそうなので、まずは去年の秋まで時間はさかのぼりますよー。


注)写真は何の関係もありません…:p