気温 7時 -2.2度
15時 1.4度
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お知らせです。
取材を受けました。
読売新聞の岩手地方版です。たぶん2月1日に載るようです。まだ確実ではありませんが、もしこのブログを読んでいる岩手の方がいたら、ぜひチェックしてみて下さい。
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もし僕の感受性がとても豊かで、日々の生活の中で磨耗することがなかったのなら、きっとこうして旅を続けることはないだろう。
でも悲しいかな感受性は磨耗するらしい。日々の生活の中で、確実に。
だから僕は旅をする。
4時00分。起床。今日の朝は結構寒い。食パンの残りが少なくなったので、サンドイッチではなく朝からラーメン。時間がかかるが体が温まって良い。
6時40分。出発。雪がちらついているのでフードを被って歩きだす。安比高原スキー場が見える。大きなスキー場だ。夜にいい雪が降ったから、コンディションは最高だろう。週末とあって車の上にスキーやスノーボードを載せた車が何台も峠を登ってくる。僕はそれを横目に快調に下る。
10時00分。平地に出る。山を下りきった。ついに抜けたか。ほっとした瞬間だった。
振り替えると、2日かけて越えてきた山々が見えた。雪を被り、きれいだった。裾野にはどこまでも雪原が広がって見えた。いい景色だな。そう思った。
同じような景色を、僕は地元でも知っている。
でも。
その景色を見ても、きっと今と同じ感動はない。なぜだ。歩いてないからか。違う。
それは見慣れてしまったからか。
見飽きてしまったからか。
どちらにしても日々の生活の中で、その景色に対する感動が薄れてしまったのだ。
毎日が同じ日々の繰り返しなどないのだとしたら、感受性が豊かで磨耗しなければ、その景色だって毎日違って見えるはずだ。でも僕にはそれが無理なようだ。
だから僕は旅に出る。
感受性をいつも豊かに保たなければ。そのことを改めて確認するために。
12時00分。4泊5日のトレーニングを終了させた。十和田市を出てから食糧の補給をしない(たくさんの差し入れを貰ったが)という縛りを解いたのだ。これで買い物も解禁。スーパーマーケットに入り、真っ先に勝ったのはバナナとヨーグルトだった。
13時30分。西根の道の駅に到着。買ったバナナとヨーグルトを食べる。美味い。ずっと手持ちの食糧だけで5日間やりくりしてきた。配分を考え、腹が減っても我慢する時もあった。それだけに、食べたい物を食べられる喜びを痛感した。
道の駅には野菜が売っていた。長ネギが100円だった。僕はネギが大好きなので散々迷ったが、結局買ってしまった。さすがにバックパックには入らないので、脇に刺してみた。ネギの刺さったバックパック。しばらくは恥ずかしくてカバーを外せない。
17時30分。気付けば国道4号に入っていた。国道脇のスーパーマーケットで買い物。お土産売り場のお母さんが、僕の荷物を見て話しかけてくれた。話し好きなお母さんだった。岩手名菓だからとひとつお菓子をくれた。
「カロリーとって頑張って」
その言葉だけで十分だった。
お母さんに温泉の場所を教えてもらい、お礼を言って別れた。1時間歩くとその温泉があり、久しぶりの入浴。かなり足がやられて痛い。風呂上がりにはテレビを久しぶりに。結局23時まで居てしまった。
その後は近くの運動公園でテント。あらかじめ地図であたりを付けておいた。町中、特に都会になればなるほど、そういった事前準備が大切になる。何もない田舎ほど泊まりやすい。
普通に旅行していたら、それはきっと逆なのだろうけど。
今日の歩行距離約38km。
写真1
昨日の夜に撮った。安比のナイター照明がきれいだ。
写真2
鴨ネギならぬパッカーネギか。
写真3
今日も月が明るい。満月か?