2010年10月28日木曜日

サンフランシスコ CA アメリカ

カナダを脱出し、アメリカに入りました。

やはり先進国同士といえど、国境をまたげば雰囲気は変わるものですね。しかも南に下れば下るほどそれを如実に感じます。カリフォルニアに入ってから、メキシコ系の人種が増えたように思います。心なしか英語の発音も変わったような?白人の早口英語よりも聞き取りやすいような気もします。
それと!
なんといっても物価が下がったことが一番うれしかったですね。食料品はもちろん、特にアルコールが格段に下がりました。普通にスーパーやコンビニでも売っていますし。というかカナダが高すぎなのです。酒好きの僕には厳しい国です。

さてさて、前回のブログはバンクーバーでしたね。
バンクーバーを出発し、その日のうちにアメリカに入国。シアトルからサンフランシスコまで。ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州と海岸線をなぞるように南下してきました。

アメリカ入国で1時間のすったもんだがありつつも、
途中でまさかのパンク事件が発生しながらも(多くの人の親切に助けられた)、
中2日間を横殴りの雨で行く手を阻まれるも、
最終日は太平洋に沈むきれいな夕陽を眺めつつ、
予定より2日遅れのペースで無事にサンフランシスコまで到着しました。
遠くにサンフランシスコの街並みが見え、ゴールデンゲートブリッジを渡った時はちょっと感動しましたよ。

アメリカのボーダー。執拗なまでの取調べに辟易した。

アストリアにかかる橋。まるで海の上を飛んでいるかのようだった。

 まさかのパンク。もうすでにスペアチューブを使ってしまった。

 大荒れのオレゴンコースト。まるで冬の日本海。こんな日もあるよ。

レッドウッド国立公園にて。巨大なレッドウッド達は壮観。

同じくレッドウッド国立公園。天気が悪いがゆえに神秘的だった。

 天候が回復した!やはり海沿いの道はよく晴れた日に限る。

太平洋に沈む夕陽。贅沢なショー。

朝晩はまだ結構冷え込みますが、テントが凍ることもなく、カナダでの寒さを思えばなんてことありません。そして今日は久々のホステルにて気持ちのいいシャワーと、暖かいベッドと、冷えたビールとおいしい食事にありついております。うん贅沢!笑

オレゴンコーストではたくさんのサイクリストたちに出会いました。サイクリストにとって定番のルートのようです。中には60歳にもなろうかという女性が荷物満載の自転車で一人旅しているのにはかなり勇気をもらいました。夢があふれています。

今日はサンフランシスコをのんびり散歩しました。久々の観光らしい観光。しかし。フィッシャーマンズワーフよりも、ユニオンスクエアよりも、アメリカ最大といわれる中華街にわくわくしてしまう僕はやっぱりアジア人なんだなーと再確認した次第です。なんというか、あの混沌とした雰囲気というか、ほとばしるパワーというか、カナダやアメリカなんかにはない雑多な感じが好きです。ビバ第三世界。中国人パワー恐るべし。笑

 ゴールデンゲートブリッジが金色ではないと、今日始めて知った。

 フィッシャーマンズワーフよりも、

 ユニオンスクエアよりも、

この雰囲気に血が騒ぐ。

この後は東へ進路を取ります。ヨセミテ、デスバレー、グランドキャニオンなどの国立公園が目白押し。これまでずっと海沿いだったので、半月ほどかけて内陸を攻めていきます。

アメリカを抜けるまでにまたブログ更新できると思いますので、気長に待っていてください。

2010年10月18日月曜日

バンクーバー B.C. カナダ

バンクーバーアゲイン。

先月の末にバンクーバーを発ち、17日ぶりにバンクーバーに帰ってきました。
東はアルバータ州のカルガリーまでとそれほど遠くまでは行ってませんが、クランブルックには5日滞在し、鏡のような湖にカヌーを浮かべたり、暖炉用の薪割りをしたり、夜は焚き火でホットドッグを作ったり、近所の家にみんなで集まりビッグディナーを楽しんだりと、秋が深まり行く(というか冬の訪れ?)カナダライフを満喫しました。
お世話になったクランブルックを出てからは、いくつかの峠(もうすでに雪が降っていた!)を指先の感覚を失いながらもなんとか越えて、1週間かけてバンクーバーに戻ってきました。

走行距離はざっと3000kmくらいでしょうか。地図でみるとカナダの端っこをちょこちょこっと走ったかなーなんて感じですが、それでも日本にしたら北から南まで縦断している計算な訳で、やはり大陸のスケールを実感します。

世界一大きい(らしい)ダンプがあった。でかすぎ。

カナダの国道標識はさまざま。カラスもあり。

南北に長い湖はフェリーで横切る。一応国道?しかも無料。

とある湖畔でキャンプした日。朝日がめちゃくちゃ綺麗だった。

これからいよいよ南下します。なんたってカナダはもう寒いので…。今日の朝、ウィスラーではマイナス2度まで落ち込みました。テントもバイクも真っ白です。
残り少なくなってしまったバイク保険を延長しようと思ったのですが、今日が日曜だということをすっかり忘れていました。その作業は明日に持ち越されましたが、いよいよ国境を越えてアメリカに入ります。今のところ西海岸をなぞりながら海を眺めつつサンフランシスコまで行こうと考えています。できれば1週間くらいで到着したいのですが、僕のバイクではどうなることやら。

こっちのトラックはもちろん巨大。
僕は密かに「コンボイ」と呼んでいる。

きついコーナー手前でよく見かける速度標識。
僕は密かに「ライオンキング」と呼んでいる。

カナダのスクールバスはなかなかレトロ。
僕は密かに「ネコバス」と呼んでいる。

とにかく、カリフォルニアまで行けば暖かいはず。テントはもう凍らせないぜ!

2010年10月8日金曜日

クランブルック B.C. カナダ

お久しぶりです。

日本を出てからすでに半月が経ちました。
もう10月なんですね。
みなさんいかがお過ごしですか?

僕はというと、先月22日にカナダのバンクーバーに到着し、8日ほど安宿に滞在していました。

成田から大韓航空で。バイバイ日本。

バンクーバーの町並み。都会。バスは電気仕掛け。

バイクを載せた船が2日遅れたのと、土日をはさんだこと、さらに積み下ろしに1日、通関に1日、倉庫への引き取りで1日と、なんだかんだ日数が必要だったからです。

その間ネット環境はあったのですが、心に余裕がなくブログのアップができませんでした。日本から安く輸送したため、こちらの小さな混載業者といろいろやり取りをしなければならず、書類をそろえての通関、倉庫での開梱と、つたない英語を駆使して作業していたためかなり疲れていたのです…(笑)

感動の対面!が、バールを渡され「アンパッキングはマイセルフだ」と言われ、バキバキ壊す。

まぁ無事にバイクを引き取れたし、終わってしまえばなんてことなかった気もしますが、旅のはじめにつきものの心細さが手伝っていたのでしょう。夜ベッドの中で眠れず(完全に時差ぼけでした)、ちょっぴりホームシックにもなったりして…(笑)

そんなこんなで30日からバイク旅がスタートしました。

バンクーバー~ウィスラー~カムループス~リベルストック~バンフ~カルガリー~クランブルック(現在)

 
99号線の終点。ここからトランスカナダハイウェイへ。

 
壮大な山並みを走る。超感動。でも3日目からは普通に…。なる

 
ブリティッシュコロンビア州からアルバータ州へ。野薔薇の国?

ロッキー山脈の懐、バンフ。山好きにはたまらない!?

 
アルバータ州の何にもない道。ひたすら走るのみ。

と7日で1600kmを走りました。だいたい1日250kmから300kmと、小さなバイクながらよく走っています。

バンフで安宿に泊まった以外はすべてキャンプアウトですが、内陸に入るほどに気温は低く、カルガリー近くでは朝マイナスまで下がり、テントが真っ白になっていました。それでも連日天候に恵まれ雨に当たらず、日中になれば15度にはなるのでなんとか走っています。

とにかくカナダの自然はスケールが違いますね。山も平原も、日本の何倍もの規模で圧倒されます。しかも走っても走っても景色が変わりません!(笑)とくにカナディアンロッキーは素晴らしかったです。

ほとんどの移動は大陸を横断している1号線、通称トランスカナダハイウェイを使ったのですが、僕の非力なバイクではとても大変。それでもすれ違うバイク乗りたちと交わすピースサインに勇気をもらっています。

今はクランブルックで知り合いの知り合いの家に滞在させてもらっています。久しぶりのネット環境。で、重い腰を上げてブログアップというわけです。

さて、これからアメリカとの国境沿いを西へ進みバンクーバーに戻ろうかと思っていますが、まだどうなるかわかりません。まぁそれが旅ということで…(笑)

それではまた!