それにはいくつかの方法があります。まず
・渡った先の国でバイクを借りる
いわゆるレンタルバイク。これが最もスマートな方法だと思います。ショートスパンの海外ツーリングなら一番良い方法でしょう。必要な手続きも最小限で済みます。しかし借りたものは返さなければなりませんし、長期間借りると費用が大変。なので長旅の場合は
・現地でバイクを買う
・日本からバイクを送る
という選択になるでしょう。
僕は自分のバイクを送ることにしました。輸送費を考えると現地で買った方がいい場合もあるでしょうが、国境を越えて旅をする場合、現地でカルネ(通関するための書類)を作成するのがややこしそう(そもそも自国で作成するのでさえ一手間かかる)です。
カルネが必要ない国だけを旅するなら考える価値はあるでしょうが、僕は送ります。やはり自分のバイクは長く乗っているので癖も知っているし、調子の良し悪しも分かるし、メンテナンスもある程度ならできます。そしてやはり自分のバイクで走ってみたいと思うのと、なによりそこは渡らなければならない橋のような気がするからです。
じゃあ自分のバイクで海外を走るにはどうすればいいの?
ということになります。僕もまずはそこから始まりました。去年の秋のことです。本やインターネット、実際に海外ツーリングをした人など。いろいろ調べた結果、僕の選択をざっくり説明すると、
日本から船便でバイクを送る
↓
自分は飛行機で移動
↓
送り先の港でバイクを受け取る
↓
旅スタート
という流れに落ち着きました。
ふーん。まぁそうだろうね。
きっとそういう感想でしょう。僕も実際そうでした。それ自体なにも特別なことはありません。
しかし。
お察しの通り実際そう簡単ではありません。国と国の間には僕なんかでは分からない難しいあれこれがあるわけで、個人がちょっと旅したいからと宛名を書いただけでバイクを他国まで運んでくれるような親切なサービスなどありません。(金に糸目をつけなければそれも可能でしょうが・・・)なのでいろいろクリアしていかなければならないことがあます。そのことについてチェ・ゲバラは著書の中で
「許可証や免許状や証明書類をとるための、つまり旅行したいと思う人間の前に近代国家が設けている一連の障害」
と記しているのを思い出します。国や時代は変われども、僕も同じ橋を通らなければならないようです。とりあえず必要な書類を挙げてみると
パスポート
国際免許
国際ナンバー
カルネ
となります。パスポートはすでに持っているし、国際免許は以前取得したことがあるので勝手がわかります。しかし国際ナンバー、カルネについては未知の領域。まずはそのあたりを調べることから始めました。
わかったことは、国際ナンバーは車両が登録されている管轄の陸運局で発行してもらうということ(嬉しいことに即日発行らしい)。カルネはJAFが受付窓口となっていて発行まで2週間ほどが必要。申請書の他にもどの国をいつ通過するかなどの旅行行程表や、パーツリスト(スペアパーツなどを記載)、パーソナルアイテムリスト(テントや寝袋などの個人装備を記載)などを英文で作成しなければならないということです。
なんだかややこしそうです。他にも船や飛行機の手配、旅行保険や予防接種なども済ませないといけませんし、バイクのメンテナンスもしっかりしたいところ。調べれば調べるほど頭が痛くなってきました。問題が一気に山積みされ、目の前に現れた感じです。頭の中はもやもやとし、どこに向かって歩けばいいかわからないような感覚です。しかし止まっていても前に進みません。とりあえず近くに見える目印に向かって歩いて見ることにしました。
去年の秋のことです。
そうそう、まず障害になるのが、カルネの取得で、その次が、カルネの現地での使い方じゃ無いでしょうか(爆)
返信削除ちなみに、何処を旅するのかはまだ謎のままですが、
行く先のガソリンのオクタン価なんかも少しだけ気にすると良いらしいです。
まぁハイオク車で行くとは思っていませんが、念のため!
> フジ山さん
返信削除そうなんです。
カルネ取得が結構厄介ですね。
ていうかフジ山さん詳しい!
もしかして経験者とか???
残念ながら経験無いんです。
返信削除ただ、私も世界一周には興味があるので、
いろいろと検索して経験談なんかを読みながら、
頭の中でシミュレートしたりしてみてるだけなんですよ。
とくに国境の通過の部分なんかが調べ切れなかったので
印象に残っているのです。国ごとに違いますもんね~
オクタン価のお話は、あんまりにも田舎のほうだと極端にオクタン価が下がるって話を聞いていたのでチラッといってみました。基本は大きい会社(シェルやモービル等)のガソリンなら僻地でも問題ないらしいんですが...
また、そんな感じなので、
今後のナカ~タさんの経験談なんかも参考にしちゃいます!!
そうなんですか。
返信削除フジ山さんも世界一周に興味が。
チェストー!笑
国境越えについてはその時の情勢や、警備員によって差が激しいのでなんとも言えないようです。
特に警備員についてはもはや運としか・・・
ガソリンの質は田舎に行くほど下がるみたいですね。
バイクよりもストーブの方が心配です。
う~ん、ストーブはメーカー毎でなく機種ごとに差があるから、なんともいえないのですが、私が使ったものの中で、赤ガス(市販のレギュラーガソリン)を使ってその後のメンテナンスをしないですんだのは、MSRのウィスパーライト(現在5年目ぐらい、一年に2~4回程度の使用)とコールマンのスポーツスター(2年に1度ぐらい)です。
返信削除オプティマスのNOVA+(いりますか?)は、一発で詰まりました。
ただ、海外のガソリン事情に関しては、何も知らないので、実際に使えるのかはわかりません。(まぁ、外資系のガソリンの精製方法が国ごとに違うっていう話も聞きませんが...)
まぁ僻地で使う際はケロシン(灯油)とかの方が安全なのかもしれませんね?
あれ、コメントが表示されないですねぇ~
返信削除それじゃもう一度要点のみ!(二重投稿になったらすいません)
私が使用したことのあるガソリンストーブは以下の3種類
1.MSR:ウィスパーライト
2.コールマン:スポーツスターⅡ
3.オプティマス:NOVA+
この内、オプティマスは、ニードル変更なしで、ケロシン、ディーゼル、白ガスが使用可能ですが、残念ながら赤ガスを使用すると一発(20分位)で詰まります。(以降は分解整備(灯油に浸す等)を行うまで回復しませんでした。
その他の2つは、赤ガスのみの使用ですが、メンテナンスフリーです。MSRが6年、コールマンが9年程の利用期間ですが、煤をふき取る以上のメンテナンスをしたことはありません。特にMSRはニードルの変更でケロシンにも対応しますのでお勧めできます!!
以上です。
> フジ山さん
返信削除詳しい説明ありがとうございます。
ストーブは、MSRのウィスラーライト・インターナショナルにしようと思っています。
赤ガス対応だし、唯一使ったことがあるので。
そして、カルネに記載するのも面倒なので、現地で買う予定です。