2010年7月10日土曜日

時には君の話を

初めて君に会った日のことは今でも覚えているよ。
いつになく心が高揚してしまったもの。

あれからどれくらい経つのかな?
5年?6年?
いや、それ以上かもね。

あの日から君はずっと僕のそばに居てくれる。
時にはうまくいかないこともあったけど、
一緒に色んなところに出かけたね。

僕は君を信頼しているよ。

だけど本当は気付いているんだ。

時がゆけば、いつか君も僕の元を離れてしまうことを。
ただ、今はそのことに目を伏せているだけということも。

だから。

もう一度出かけよう。
あの、心の重力がなくなってしまうような、どこまでも自由な旅へ。



なんていう臭い臭い文章は置いといて。笑

必要な書類作成と並行し、君(バイク)のメンテナンスもねってことで作業を進めることにしました。とりあえずとして一番わかりやすく、目標がはっきりした作業だからです。なにより機械いじりは楽しいし。時には君の話を。

お恥ずかしながら僕の相方、ホンダのイーハトーブはかなりの年代物です。西暦で言うと1981年生まれ。もうアラサー。(笑)小柄で、力もありません。排気量は125ccだし、トライアル車というあまり聞きなれないジャンルに分類されてしまうようなバイクです。

およそ海外に持ち出すような代物ではないよ。

というのが大方の意見です。中には否定的な言葉も耳に入りました。しかし、そういう意見に対してはどんな条件をもってしても否定的な意見しか返ってこないので、右から左です。

いいの。やってみなくちゃわからないじゃない。

とは言いつつも、今のバイク状態では異国の地を走ろうという気が起きません、自分自身。ノントラブルなんてことはまったく期待していませんが、こんな状態で走ったらそれこそ砂漠の真ん中で動かなくなって途方に暮れることになりそうです。やはり出来るだけいい状態でスタートしたいと考えるのが心理というもの。そのためにはバイクにいろいろと手を入れないといけません。思い当たる作業をざっと洗い出すと

エンジンのオーバーホール
シート張替え
ガソリンタンク交換
タイヤ交換
チェーン交換
スプロケット交換
ブレーキシュー交換
エンジンオイル交換
プラグ交換
エアクリーナー交換

さらに予備パーツの購入として

ケーブル類、左右レバー&ホルダー、タイヤチューブ、バルブ類、チェーン、スプロケット、プラグ、それに工具やエアポンプなどなど・・・。

ふぅ。書き出すだけでも一苦労。

全てをバイク屋に頼めば寝ている間に仕上がるのでしょうが、これだけの項目をお願いするとなると新しいバイクを探したほうが安上がりじゃないの?なんて結果になりそうです。なので自分で(バイクに詳しい知り合いに手を出してもらいながらですが)することにしました。

自分でやれば時間はかかりますが部品代だけで済みます。しかもあれこれいじっていればメンテナンスの勉強にもなって一石二鳥。ひとっ子ひとり居ないような場所でバイクが動かなくなってしまった時、知ってて良かった的な状況があるかもしれません。砂漠の真ん中で途方に暮れたくはないのです。

ということで、まずはエンジンのオーバーホールから始めました。去年の秋のことです。

去年の夏辺りからなんだかエンジンの調子が悪くなったのが事の発端。マフラーから白煙をふくようになりました。白煙が出るということはエンジンオイルがガソリンと一緒に燃焼しているということで、喜ばしい事態ではありません。少ないパワーがさらに落ち、唯一自慢できた燃費の良さも失われてしまいました。原因はオイル上がりかオイル下がり。こうなると一度エンジンをばらしてオーバーホールするしかありません。バイク屋に相談しながら必要な部品を取り寄せ、エンジンを下ろし、いくら構造が単純な単気筒といえど慣れない作業に四苦八苦しながら昼夜を徹して進めました。



エンジン下ろし中

問題のピストンリングとバルブステムシールを交換し、ついでにOリングやガスケットなどの消耗品も一新。さらにシリンダーヘッドとバルブのカーボンを落とすのに半日を費やし、バルブのすり合わせまで行いました。徹夜で組みあげたエンジンは白煙も治まり、落ちたパワーも復活。燃費も元通り。これでまたしばらくは走れそうな予感をアクセルをひねる右手からひしひしと感じることが出来ました。



慣れない作業に四苦八苦

エンジンのオーバーホールは、実際作業してみるとなかなか大変な作業でした。もちろん初めてなので仕方ありません。しかし必要なエンジン内の部品は小さく、数十円から数百円という低価格。特殊工具が必要にはなりますが、自分でやれば7千円くらいで済みました。実際にお願いしたことはないので分かりませんが、バイク屋に頼むと結構な工賃がかかると思います。

安く上がったのは嬉しい誤算。それよりなにより、エンジンについていろいろ勉強になったことが一番の収穫だと思います。

これでなんとか砂漠を越えて行くことができそうです。:p

4 件のコメント:

  1. また行っちゃうのね!
    エンジンバラすとはすごいね! 
    今年はニセコに来ないのかな? 

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  2. > 848さん

    行っちゃうよ!
    やっとだもん。

    ニセコも行きたいんだけどね。
    先シーズンは不完全燃焼だったからなー。

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  3. 125cc!!

    えぇ~と、小さい排気量の小さい車体だと確かに燃費はいいですよね。
    これって結構重要なことだと思います。
    軽いバイクなら押すのも楽ですし(爆)!!
    ナカ~タさんは体重も軽そうだし排気量が少なくても問題ないかも?

    他にちょっと気になった事んですが、馬力不足もあると思うのですけど、
    海外の不整地を走る場合に車体の合成が問題になることもあると聞きます。
    具体的にはフレームの負荷が強い部分に
    クラックが入ることがあるそうです。
    写真を見た限りではどんな剛性を持っているのかよくわかりませんが、
    日本にいる間にできるようなら(専門家に手伝ってもらってください)
    補強をしておくのも良いかと思います。

    それにしても125ccかぁ~、頑張って下さいね(爆)

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  4. > フジ山さん

    フレーム剛性。確かにそうですね。
    フレームにクラックが入って終いには折れた、なんて話も聞きます。
    しかしどこかを補強すれば別のどこかにかならずその分の負荷が増すのでノーマルのままを考えています。
    クラックが入ったらどこかの鉄工所ででも溶接してもらいますよ(笑)

    というよりも、そもそもフレームに負担がかかるほどスピードがでないんですけどね(爆)

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