2009年11月27日金曜日

リーチング佐多岬

一緒に歩きませんか?

僕の計画では、1月1日に北海道の宗谷岬を出発して、3月末までには鹿児島の佐多岬まで歩くつもりだ。はっきりと計算したわけではないけれど、距離にして大体3000キロくらいだと思う。3ヶ月で3000キロ。毎日30~40キロは歩かないと届かない計算だ。真冬の北海道が出発になるから満足に歩くことが出来ない日もあると思う。きっと距離との戦いになるだろうなぁ、なんてのんびり考えているのだけど…

リーチングホームとは。

冒険家の河野兵市さんが5年計画で打ち上げた壮大なもので、それは北極点から徒歩とシーカヤックで地元の佐田岬まで帰るというものだった。鮭が故郷の川に帰ってくるように、地球のてっぺんから家まで帰りたかった、という文章をどこかで読んだ記憶がある。そしてその工程に参加したい人は、参加したいときに参加したい分だけ共に行動しようというものだった。(僕の記憶が正しければ)そんな壮大な計画の名前を拝借するなんてちょっと気が引けるのだけど、夢はでっかくなのだから僕もそれにならってみたいと思う。

リーチング佐多岬。

以前、初春の北海道を倶知安から札幌まで2日かけて歩いたことがある。100キロほどの工程だった。2日目には友人の女性と30キロを一緒に歩いた。赤井川にあるキロロスノーリゾートから、石狩湾の朝里まで毛無峠を超えるという工程だったのだけど、ひとりで歩くのとはまた違って楽しかった。その日の僕は前日の重い荷物にやられた足がまめだらけ、というなんとも憂鬱な朝を迎えていた。でも一緒に歩くのは楽しかった。疲れてくるとほとんど会話も無くなるけれど、時折交わす言葉に何度も救われたし、景色のいい場所があれば一緒に道端に座って休憩した。彼女が用意してくれた手作りの弁当はことのほかうまかった。その時、彼女が歩いて日本縦断をしてみたいと言った。いつかやれたらいいな。そう言った彼女の清々しい横顔を今でも覚えている。
もしかしたらその言葉があったから、今回の計画が持ち上がったのかもしれない。いや、きっとそうだ。その言葉がずっと心の奥に刺さっていたのは間違いない。なにはともあれ一緒に歩いた30キロは今でもいい思い出だし、彼女がいなかったら2日で札幌まで歩けなかったと思う。


だからという訳でもないのだけど、この旅を通して誰かとほんの少しの時間でも共有できたら素晴らしいな、と思うのです。地球のてっぺんから、とはいかないけれど、日本のてっぺんから佐多岬まで、どこかで一緒に歩けたら幸せなのです。

とは言っても、それを実行するのは容易ではないことは容易に想像できます。そもそも僕がいつどこを歩くのかもはっきり決まってないのだし…。基本的に日本海側を歩くつもりですが、ルートやスケジュールなんてやってみないとわからないことだらけです。

でも。
やりたいと願えばきっと可能なはずです。ちょいちょいブログ更新をしていくので僕の大体の居場所はわかると思います。コメントを残してくれれば返信します。

そしてもし一緒に歩いてもいいよって人がいたら、きっと僕は泣いて喜ぶと思います。

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