2010年1月15日金曜日

歩14日目 北海道?郡赤井川村

天候 晴れ後雪
気温 6時 -7.1度
   15時 -6.8度

それはやっと眠りにつきそうな時にやってきた。突然ものすごい勢いで降ってきた。雪だ。

9時には寝袋に包まったのだけど、うとうとし始めた頃、それは始まった。テントのフライシートに大量の雪が当たる音。最初は知らんぷりをしていたが、あまりものどか雪ぶりに少し心配になる。まさかテントが埋まるほどは降らないだろうが、50cmも降られたらかなり厄介ななことになる。

そんな僕の心配をよそに、雪は1時間に10cmのペースで降り続け、次第にテントを囲うようになった。すでに寝ている頭よりも高い位置まで来ている。
どうしようか?どうしようもない。
寝るしかなかった。朝にさえなれば、なんとかなると思った。

結局雪は30cmちょっとで止んでいた。それでも朝の除雪(そのままではフライシートが開けられない)は楽ではなかった。
まぁ一晩中降り続く雪なんてのはかなり稀ではあるのだけど、それでもあの降り方は普通ではなかった。

5時00分。起床。とりあえずテント周りの雪はないものとして、いつも通りに朝の作業。サンドイッチにコーヒーの朝食。
ブーツで出入口の雪を少しずつ踏み固めながらテントから出た。見事な積もりっぷりだった。

6時30分。出発。晴れているせいか気温が低い。1時間歩いても体が温まらない。温度計を見ると-9.1度。
国道393号に乗る。峠が始まる。ひらすら登り。九十九折り。歩くスピードは遅く、一歩一歩確実に。
夜が明けて太陽が登っても気温は上がらず。ついには-10度を下回る。まばたきでまつ毛が凍り始めた。

11時20分。頂上到着。標高650m。看板の前で昼食のおにぎり。
ここからは下り坂。膝に負担をかけないようにあまりスピードを出さずに歩く。気温が低いため、歩けど歩けど体は温まらず、5分の休憩ですぐ体が冷えてしまう。

12時30分。キロロスキー場入り口通過。見覚えのある景色。懐かしい。
雪が降り始める。またも大量の雪。目に当たる雪がまつ毛を凍らせて、非常に前が見にくい。今日もゴーグル装着。気温が低いため雪が軽く、車が過ぎたあとは舞い上がった雪であたりが真っ白になる。大型車ならなおさら。

15時00分。やっと雪が止んだ。2時間降り続いた。しかし少し山に入るだけで雪の多さは歴然だ。やはり海沿いとは比べ物にならない。が、海沿いは海沿いで風が強くて大変なので、どちらとも言えない。

明日までに倶知安に到着すれば良いので、距離的には楽。2日で60km進めばいい。15時少し前の時点で半分の30kmを突破しているから、今日は明るいうちにテントを張ることにした。
しかしなかなかいい場所がない。国道脇には良さそうな雑木林があるものの、膝上まで埋まる雪に侵入を拒まれている。

16時00分。国道からわき道に入るといい場所を発見。松の木の間に程よいスペースがある。相変わらず雪は膝まであるが、スコップでかきわけて行く。
まずは雪を平らに踏み固めるのだが、上に積もった新雪はさらさらで、いくら踏んでも締まらない。スコップでかき出す。その後丹念に踏み固めるが、ここで今日の寝心地が決まるのでなるべく平らに。スペースができたらテント設営。張り綱を周りに生えた笹に括り付ければ今日の寝床の完成だ。

テントの中に入ったらまずは雪から水を作った。ペットボトルの中はすでに氷だし、今日もパスタなので結構水を使う。雪は、横着して大量に鍋に入れるとかえって時間がかかるので、こまめに足しながら。一度目のお湯は魔法瓶に。二度目のお湯でパスタを茹でた。
最近はとにかくいつでも腹が減っているの状態なので、200gちょっとのパスタもあっという間に完食した。

今日の歩行距離約35km。

以下は昨日のデータ。書き忘れ。
天候 曇り
気温 6時 14.8度
   15時 -1.0度

写真1
青空に白樺は映える。北海道的。

写真2
毛無峠のピークで男メシ。

写真3
山里はやはり雪深かった。

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