気温 6時 -2.0度
15時 3.5度
一旅の計は元旦にあり。
もしそんな言葉があるのなら、今日はまさに最高の1日だったと思う。
6時半起床。少し眠い。
テントから這い出ると駐車場にはたくさんの車で、人も多い。皆最北端での初日の出を見に来たのだろう。
稚内市長の挨拶と花火。記念品の配布。寝袋をしまい、テントを撤収する。結露は霜のようにフライシートを白くしていた。
そうこうしているうちに太陽が顔を出す。きれいなオレンジ色をしたそれは、今年最初の、しかも日本最北端で見る日の出だった。
8時15分。友人に見送られて宗谷岬を旅立った。目指すは鹿児島。天気は良く、申し分ないスタートとなった。
歩き始めて10分。車の方に声をかけられる。
「どこまで行くんですか?乗って行きませんか?」
ありがたい言葉だ。でも丁寧に断って歩き始める。と、またすぐに声をかけられた。本当にありがたい。親切が心にしみる。
1時間半歩いて休憩。今日は稚内の友人宅まで約30kmの工程。荷物がなければ何の問題もない距離なのだけど、15キロを越えるバックパックを背負ってでは膝と足裏のマメが心配で、調子を見るようにゆっくりと歩いている。それとゆっくり歩くもうひとつの理由は、後ろから女の子がひとり歩いてきているからだ。
彼女は昨晩一緒にキャンプをしていたのだけど、宗谷岬から稚内市内まで歩いてみたいと言った。じゃあ一緒に歩こうよ、そういうことになったのだ。
出発が早かった僕は彼女より先を歩いていたのだけど、どこかで合流出来るようにのんびり歩いていた。
宗谷中学校を過ぎると、前方に野寒布岬を捉えられる。目的地が見えるとやる気も出てくる。何個目かのバス停で休憩していると、彼女がやってきた。結構いいペースで歩いているようだった。そこからは二人で歩く。彼女はすごく明るい性格で、そんな彼女と話をしながら歩くと時間が早く過ぎていった。11時に富磯のセイコーマート(北海道では一大勢力のコンビニ)で休憩。その後も順調に進み、稚内空港を過ぎると残りは10kmを切っていた。
僕は誰かと一緒に歩くことが出来てすごくうれしかった。リーチング佐多岬、なんて言ってみたところで、冬の北海道を好き好んで歩く人は希有だ。だから初日から願いが叶ったことは、僕にとって両手を上げて喜べることだった。
市内に入り、交差点で彼女と別れた。僕は左に。彼女は真っ直ぐ。お互い気を付けてと手を振った。
15時52分、友人宅に到着した。約7時間半。膝が少し痛くなったけど、ゆっくり休めば大丈夫だろう。かなり疲れたけど、すごく充実していた。
こうして長い旅路の第一目をなんとか歩き終えた。
写真1
最北端のオレンジ。
写真2
折り返し地点で休憩&記念撮影。
いよいよはじまりですね!
返信削除長い長い道も、小さな一歩から始まるのって
ナカ〜タさんの文章を読んでいて思いました。
この厳冬の最北端の地に、素敵な猛者どもが集まり
しかも、女子も歩いてたなんて!
安全第一で旅のご無事を祈っています!
タイ象さん
返信削除長い道のりも一歩から。まさにそうですね。
しかし強い女の子もいるものです。僕より歩くペースが早かったですし…
はじめまして。
返信削除今年の4月から社会人になるため、最期の学生生活を楽しむ計画をしていたところのこのブログを見つけました。
私は東京住まいなのですが、東京にはいつころつく予定なのでしょうか?
私も一緒に歩きたいです^^
はじめまして!コメントありがとうございます。
返信削除しかも一緒に歩きたいだなんて嬉しい限りです。
東京には2月中旬予定ですが、なんせまだ北海道なものではっきりとはわかりません。
これからもブログで位置確認してみて下さい。
よろしくお願いします。
さっそくのお返事ありがとうございます!嬉しい~☆
返信削除コメント書き込む日付間違えてましたねw
最新の方にコメントできてなくてすみません><
2月中旬ですね!
ひそかにブログを読みナカ~タさんを追ってみます☆
ちなみに私は一人旅が大好きな22歳 女 遥といいます。
青春18切符を使ったりサイクリングしたり今年もいろいろな思い出を作ろうともくろんでいるしだいですw
大変だと思いますが、そんな大変なことを思いつくナカ~タさんを羨ましく感じました!応援してます!
体調には気をつけてください^^
ではまたコメントさせてもらいまーす
応援ありがとうございます。
返信削除その言葉にどれだけ励まさせることか。
18切符の旅も楽しそうですね。日本の田舎とローカル線にはなんとも言えない風情がありますよね。
東京には早ければ2月10日あたりかも知れません。あくまでも希望ですが…笑
これからもよろしくです。