気温 6時 -7.4度
15時 0.8度
5時50分。起床。寒い。外気温は-7.4度。テントの中に雪が降っている。結露した水分が霜になって天井を覆っているのだ。
もう持ってきた水はない(かろうじて残っている水はペットボトルの中で無残にも固体物に成り果てている)ので、今日の朝食はツナサンドイッチ。昨日の夜に雪で水を作り、魔法瓶に入れておいた分しか飲み水はない。あと10kmちょっと。天塩まで行けばいろいろ補充できる。
7時30分。出発。曇天。無風。雪は降ったり止んだり。歩き始めて1時間としないうちに左膝が痛みだす。やはり昨日の無理がたたっているのか。温泉にでも入ってゆっくり休みたい気分。
9時20分。天塩河口大橋の手前のパーキングで大休憩。雪はいつしか吹雪に変わっている。雪でコーヒーをいれて温まる。晴れていれば気合いも入るのだが、空は何かの鬱憤を晴らすかのように荒れ狂っていて、ちっぽけな僕は太刀打ちができず、心が萎えてしまう。
10時50分。少し気温が上がり、ズボンについた雪が溶けて濡れるので、カッパの下を着て再出発。もっと寒ければ問題ないのだけど。
天塩川を越えてしばらく歩くと町が見えてきた。信号だ。自動販売機だ。3日ぶりに生活の匂いを嗅ぐ。セイコマでお馴染みの100円ナポリタンパスタで昼食。小さな頃、母親と行ったデパートのレストラン。口のまわりを真っ赤にしながら食べたあの味。懐かしい味。行動食も乏しくなってきたので、チョコレートとようかんも購入。あと、久しぶりに酒でも飲もうと小さな焼酎も。
セイコマからさらに20分歩くと、天塩の道の駅に到着。やった。ここを目指して稚内を発ち、ついにたどり着いた。僕は、稚内〜天塩間を抜けたのだ。それは3日間、稚内から68kmの道のりだった。
13時20分。道の駅を出発。明日は初山別まで移動したいから少しでも進みたいのだ。しかしながら膝の痛みと強風のせいでなかなか前に進まない。おとといの風に勝とも劣らない。2時間ほど歩くと空は薄暗くなってきて、日没までそう時間がないことを告げる。少し焦る。僕はてっきり町と町を結ぶ路線バスがあって、きっといくつかのバス停があるだろうと考えていた。甘かった。国道にはバス停なんてなかった。この強風では、また抜海神社でも無い限りテント設営は困難だ。風を避けれる場所。何でもいい。あと30分で16時。それまでに何かを見つけなければまずいことになる、そう思った。
更岸小学校と書かれた看板を見つけたのは、16時まであと10分の時だった。国道から500mほど左に入ったところに学校らしき建物が見える。あそこなら風をしのげるかも知れない、そう思った瞬間、目の前に小さなプレハブを見つけた。通学用のバス停だった。中に入るとそれまで叩かれていた風がふっと消えて、とても楽になった。助かった。本当にそう思った。
今は学校も休みらしく、バス停は使われていない様子。ここでは普段小学校生がバスを待つのだろうが、今日だけは僕が朝を待たせてもらおう。
写真1
冬の天塩川。凍ってやがる。
写真2
やった!
写真3
救世主。
あけましておめでとう!
返信削除極寒地のバス停は小屋になってるんだね。
また1/7頃から寒波来るみたいだから。気を付けて!!
無理せず焦らず・・・・
返信削除それにしても、水物系が凍ってしまうのは
やはり、すごいです。
本州ではあり得ませんね。
ってことは電子機器もやばそうですね。
北海道の子供達は、多分12日の週から始業だっと思います。
あんなにあったバス停も歩くと結構な距離ですよね〜
848さん
返信削除あけおめ!
今年もよろしくです。
そうなんです。北海道のバス停はしっかり密閉式なのです。ありがたや。
寒波ヤバそうだねぇ。どうしよう…
タイ象さん
返信削除水だけでなく、あらゆる物が朝になると凍ってますよ…。
いやはや。
やはり北海道の冬休みは長めなんですね。
どんなに寒くても、きっと子供は風の子なんだろうな~