気温 8時 -18.1度
15時 -3.4度
北海道ではほとんどの家庭(アパートでも)に備え付けの石油ストーブがある。タンクは別体式で基本屋外。そしてその火力は一般的に売られているストーブの比ではない。最大火力だと熱くてそばにいられないほどだ。そんなストーブがこうこうと燃えていれば、それはそれは暖かいはずである。
8時00分。起床。起きると部屋が暖まっていて嬉しい。ストーブのおかげだ。朝食のトーストを食べ、荷物をまとめる。昨日食糧を買い込んだため、荷物の重量がかなり増している。
9時30分。2日間お世話になったお礼を言って、後ろ髪を引かれながら出発。空は青空で、朝日がまぶしい。気温が低いため、小さな雪の結晶がきらきらと空中を舞い、とてもきれいだ。
11時20分。スキー場近くの知り合いのペンションに挨拶。すぐに出る予定がなぜか昼食までご馳走になってしまった。かなりゆっくりしてから出発。
12時40分。ひらふスキー場で友人に会う。少し立ち話をして、また来シーズンと言って別れた。
ここからしばらく道道343号を歩き、蘭越町の昆布駅で国道5号に突き当たる。そこで右に曲がればあとは函館まで一本道だ。
気温は低いが風もなく日が差しているため、歩いていると結構暑い。ネックウォーマーとビーニーを外して歩く。かわりに今日の朝出掛けに知人がくれたサングラスをかける。日差しが雪に反射してまぶしいのだ。それを長時間見続けると、目が炎症を起こし熱を持つ。俗に言う雪目だ。だからサングラスはありがたかった。
札幌に引き続き、ここ倶知安でも楽しい時間を過ごした。それはとても幸せなことなのだけど、またこうしてひとりで歩き始めるとどうしてもさみしさを感じてしまう。
それは例えば夜中に見ていたテレビを消した時、ふっと現れるあの感覚に似ていて、心の中に穴があいたようになる。
ひとり旅をしていると、夜とかひとりでさみしくないの?ってよく聞かれるけど、そりゃあ僕だってさみしい時もある。特に今回みたいに楽しかった後はどうしてもだ。それは人間ならば仕方のないこと。でもここで頑張らないといけない。明日になれば、また元気に歩くことができる。
17時00分。国道5号に突き当たる。昆布駅に到着した。雪がしんしんと降っていて、駅の待合室に一時避難。しかしもう辺りは真っ暗。荷物を背負い、もう少し先に進もうとしたが、歩道も街灯もない国道は危険すぎるので引き返す。結局今日はここまでとなってしまった。
雪を避けて、駅の隣にある観光案内所の軒下にテントを張らせてもらう。なるべく人目につかない場所を選び、軽く除雪をし、雪を踏み固めて設営。案内所は冬期間閉鎖されているのだろうか。現在使用されているのか分からない感じ。しかし町の中にテントを張るとどうも落ち着かない。雑木林の方が安心できる。
何はともあれ、今日からまた雪上生活の始まりだ。
今日の歩行距離約25km。
写真1
ひらふスキー場。いい雪降った。日曜とあって賑わう。
写真2
ニセコアンヌプリ。知識と装備があれば、ひと山まるごと遊べてしまう。
雪上の生活、お疲れさまです。(←というのも何だか変ですが///)
返信削除なか〜たさんの文章を読んでいて、
もっと、小生自信が、日常に感謝するべきだと
ちと深く、顧みた次第であります。
タイ象さん
返信削除日常の生活って実は幸せでいっぱいみたいなんです。
僕も旅に出てやっとそのことを再確認します。
病気になって初めて健康のありがたさを知るみたいな感じです。
毎日感謝して生きたいものです。