2012年7月26日木曜日

パナマ~コロンビア間のバイク輸送について

パナマ~コロンビア間の国境は地続きであるが道はない。さしものパンアメリカン・ハイウェイでさえこの区間は寸断されている。なので陸路では移動できない。ダリエン・ギャップと呼ばれるそれはアメリカ大陸をバイクで旅する者にとって今も昔も変わらず悩ましい問題だ。

僕が調べた結果バイクを渡すには、貨物船、セイルボート、飛行機で空輸、が一般的なようだ。それぞれ費用や期間、渡航先、さらに手続きなどが大きく変わってくるため一長一短。しかし人とバイクが一緒に渡れるのはセイルボートしかないと思う。僕は飛行機移動が好きではない(一番早く渡せる方法ではあるが)ので、セイルボートにバイクを載せ、5日かけてダリエン・ギャップを超えた。費用は800USドル(正規料金は900USドル)。

使用したセイルボート情報は以下
http://www.stahlratte.org/27.0.html?&L=1

パナマのカルティという港とコロンビアのカルタヘナの両国間を、カリブ沖のサンブラス諸島に寄航しながら行き来している。ボートはほかにもあり、その大きさや設備によって値段はまちまち。ツアーという形をとっているので、期間中の宿泊(ボート内のベッド)と食事は付いている(ソフトドリンクやアルコールは別料金だった)。食事内容の良し悪しはそれぞれの船長による。良くないボートは本当に良くないらしい。
パナマ・シティーでもカルタヘナでもセイルボートの情報は簡単に見つけることができるが、バイクを積めるボートは一部に限られている。

貨物船に比べれば料金的に割高かもしれないが、期間中の宿泊と食事がついているのでなんとも言えない。ツアーに参加できてバイクも渡せると思えば決して高くはないと思う。サンブラスの島でクナ族の暮らしを見たり、カリブの無人島に停泊し、きれいな海と満天の星空を堪能することができる。なかなかできる体験ではない。ただし、サンブラス~カルタヘナ間の外洋を運航中はかなり揺れるので、船酔いする人は(かなり)覚悟したほうがいい。

イミグレーション、税関ともセイルボートのキャプテンが先導して乗客全員の手続きを行ってくれた。至ってらくちん。入国に1日、バイクの通関に1日がそれぞれ必要だった。貨物船を使用した場合はその辺の作業はすべて自分ですることになると思う。

***

パナマのコロン~コロンビアのカルタヘナ間の国際フェリーが5月に就航するという話だったので期待していたが、6月現在でも運行されていない。やはり政治的問題があるのかもしれない。
人がTAX込みで約200USドル(往復チケットのみ)、バイク約150USドルと格安な上、コロンを夕方出発しカルタヘナに朝到着するという便利さ。いずれこのフェリーが就航すればダリエン・ギャップ越えで悩む心配がなくなるかもしれない。
http://thebulletinpanama.com/panama-and-colombia-to-have-ferry-link-in-may

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