流れ行くのは日々ではなく、僕である。もちろん日々は万人に等しく流れるものだけど、その中でまた、僕も流れ行くのだ。
旅が始まる。
いい歳して、仕事もせずに、社会的責任を放擲し、己の快楽のために。
そんな後ろめたい気持ちは、もう磨耗してしまった。これまでの長い旅のあちこちに、少しずつ置き去りにしてきたように思う。感覚は麻痺するものだ。どんな環境にも適応できるように、人間うまく出来ているのかもしれない。
それが良いことなのか悪いことなのか、もはや判然としなくなってしまった。
旅は楽しい。
毎日が輝いている。いつまでもその甘美な世界に浸っていたくなる。川のように、気の向くままに、流れて行くだけだ。でも、川の流れは上から下と決まっている。決して上に向かうことはない。それが自然の摂理というものなら、僕はどこへ流れて行こうというのだろう?
それが良いことなのか悪いことなのか、もはや判然としなくなってしまった。
僕は、頭がいかれてしまった。
ただひとつわかること。
あの珠玉の日々がまたやってくるということ。
***
というわけで、これから移動が始まります。
住る方は人に譲り、一旦実家へ向かいます。
もも引きの破れをつづって、笠の緒もつけかえて、出発地点の北海道へ。
途中ちょっとスノーボードをしようと企んでいますが…(予算外自分ご褒美:p)
しかし、出発までもう一ヶ月きったんだよなぁ。
月日は百代の過客、ということです…。
テスト的な
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