2010年2月3日水曜日

歩33日目 岩手県奥州市

天候 晴れのち雪
気温 7時 -5.4度
   15時 5.1度(室内)

休息日。今日は歩かない日。

思えば宗谷岬を発ってからひたすら歩く日々だった。北海道の倶知安で一度連泊をしただけで、それ以外毎日肩をこらせながら重いバックパックを背負い、ほとんどの時間を雪の屋外で過ごしてきた。もちろんそれは初めからわかっていたし、それを覚悟で始めた旅なのだけど、
「たまには休息日にしてもいいかな?」
そう思えた。そろそろ疲れが溜まってきたのかも知れない。

靴を買いに行った。もはやブーツは満身創痍。切れた部分から雪が入り、四六時中濡れていた。もう限界だろう。
大型の量販店ではありがたいことに冬物の靴が半額近くの値段で投げ売られていた。その中からひとつ選んだ。これからは雪の峠を越える日もないだろうと、歩きやすそうなミドルカットの靴を選んだ。2990円だった。ブーツに比べると重さは半分だし、素材も柔らかいので歩きやすい。足に馴染んできたら目標の1日50km(今まで2回トライして駄目だった)に届くかもしれない。もっともこの先はもう道路に雪もないだろうから、それだけでもかなり歩きやすい。

靴をその場で履き、ブーツは処分してもらった。約1000kmの道のりを共に歩いてきた、言わば旅の相棒。深い新雪の中も、凍てつく吹雪の時も、僕の足を雪や寒さから守ってくれた。思えば道具の中で一番働いてきただろう。お疲れさま。ゆっくり休んでおくれ。

姉妹のカフェで今日も昼食をいただき、店が終わったら昨日と同じように3人で車に乗って帰った。夕食はジンギスカンだった。腹がはち切れんばかりに食べさせてもらった。

連日大変お世話になっている。優しさにすっかり甘えてしまった。居心地が良すぎて僕は困ってしまう。
温かい部屋からガラス一枚挟んで見る暗い夜空は、どこか別世界のようだった。

今日の歩行距離0km

写真1
世代交代の時。お疲れさま&よろしく。

写真2
動くものに興味津々。生後半年。

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