2010年2月25日木曜日

歩55日目 静岡県磐田市

天候 晴れ
気温 7時 6.7度
   17時 14.9度

旅はすっかり東海道一色だ。
日本橋を発ってから8日目。日を追うごとに東海道の楽しさを知る。

ガイドブックは常に取り出せる場所にあり、次の宿場町のページを開くのが楽しみとなっている。旧道を歩き、当時の名残を見つけては昔を思う。旧東海道を歩く事は単に移動する旅だけでなく、同時に時間も旅しているのかもしれない。

また旧道は山なら山を、谷なら谷を歩くのがいい。今の国道は山を削り谷を埋め、川には何本も橋を架けている。決してそれを悪いこととは言わないが、旅心をくすぐるのは間違いなく前者の方だ。

4時20分。起床。朝から暖かい。今日も1日汗ばむ陽気になりそうだ。連日好天に恵まれている。

6時30分。出発。昨日に続いて大井川を渡る橋の上で朝日を拝む。
橋を渡ると金谷の宿場町。早朝の金谷の町は静かで、パン屋の美味しそうな匂いがした。

金谷から日坂にかけては山の中を歩く。その内、金谷坂と菊川坂は石畳が再現されていて、朝露に輝く茶畑を横目に良い雰囲気だ。

12時00分。山道を終えるとほどなく掛川に到着。宿の中はよく直角に曲がる構造がとられていて、掛川宿もそうだった。桝形と呼ばれ、敵の侵入や大名同士が鉢合わせしないためにそうしたらしいが、おかげで僕はよく迷子になる。その度にガイドブックとコンパスで方角だけ間違わないように歩くのだけど、ちょっとしたナビゲーションハイクみたいでそれも楽しいのだ。

14時15分。原野谷川に架かる同心橋を越え、松並木を抜けると袋井だ。ここ袋井宿は江戸からら数えても、京から数えても27番目の宿場町。ちょうど真ん中にあたる。ここで多くの旅人が一息ついたという。僕も買い物がてらちょっと一息。

15時30分。見付に入る。京から下ると初めて富士山が見えたことから見付と名付けられたそうだが、今日は残念ながら見ることができなかった。

旧見付小学校を見学。現存する最古の小学校らしく、明治8年設立とのこと。大変モダンな校舎はとても小学校とは思えいほどで、一見の価値があった。

18時00分。磐田駅到着。ここで知り合いと待ち合わせをした。北海道の函館でライダーハウス(旅人向けの安価な簡易宿)を経営しているのオーナーとそのお連れの女性だ。冬の間は店を閉め、車で旅をしているようで、僕の工程と彼らの工程が重なった場所が磐田ということだった。

駅前で合流し、車で磐田市にあるライダーハウスへ向かう。北海道には多いライダーハウスも本州では珍しく、せっかくだからとまってみようということになったのだ。
到着したライダーハウスはなかなか綺麗で、居酒屋が併設されていた。元気の良いお母さんが切り盛りしていて、部屋に荷物を置いて一息ついたら早速居酒屋へと向かった。

地元の野菜を使った料理に舌鼓を打ち、旅話に花を咲かせ、楽しい夜を過ごした。テレビではオリンピックのニュースを繰り返し流していた。
気付けば閉店の時間で、焼酎のボトルは3本が空になり、僕はすっかりいい気分になっていた。

今日の歩行距離約31km。

今日の通過宿場町

金谷宿
日坂宿
掛川宿
袋井宿
見付宿

残り宿場町数25

写真1
石畳と茶畑。いい雰囲気。

写真2
掛川城。きれいに再現されていた。

写真3
旧見付小学校。モダンな校舎。こんな学校に通ってみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿